中国代表指揮官「彼は全ての人々からリスペクトされる資格がある」
実際のところ、初戦でオーストラリアに1-3の敗戦を喫したのは現アジア王者にとって理想的なスタートではなかった。続いて韓国と1-1の引き分けに終わったことで、リオへの2つの出場枠を確保するための戦いは厳しい道のりとなってしまった。
だが結局、予選突破が困難どころか事実上不可能となったのは続く第3戦だった。覇気を失った様子で、疲れも見て取れたなでしこは、中国に1-2で敗れる結果となった。
中国のブルーノ・ビーニ監督は試合後、日本のチームと一部メディアの間に生まれた緊張関係に言及し、敵将の佐々木監督に支援のメッセージを送っていた。
「今夜は、日本チームの仕事仲間のことを思わざるを得ない」と元フランス女子代表監督でもあるビーニ氏は語った。「彼は過去5年間で数多くのものを勝ち取り、世界で最高の結果を達成してきた。この国の人々がそれを忘れていないことを願いたい。彼には全ての人々からリスペクトされる資格がある」
ビーニ監督はまた、1チームわずか20人の女子選手が10日間で5試合を戦うという今予選の異常な試合日程が、日本のハイテンポなスタイルに影響を及ぼしたことも指摘した。
「今日の日本は普段通りのプレーができていなかった。それも自然なことだと思う。ほんの数日間で3試合を戦っているのだから、パスやコンビネーションを多用する普段通りの戦いをするのは非常に難しいことだ」