スクデット、そして3位の座を手にするのは…?
まず始めに期待勝点の図(写真)をご覧頂きたい。概ね現在の順位と変わらないが、順位が入れ替わる可能性を秘めているのがローマとフィオレンティーナだ。ローマは宿敵ラツィオとの「ローマ・ダービー」をアウェイで控えており、ホームとはいえインテル戦、ナポリ戦を残している。そして、最終節は後半戦に調子を上げているミランとのアウェイ戦だ。
一方でフィオレンティーナはビッグマッチはユベントス戦、7位のサッスオーロ戦、最終節にラツィオ戦を残すのみとなっている。下位クラブとの対戦が多く、勝点が計算できる組み合わせとなった。
ユベントスとナポリのスクデット争いも最後の最後まで「勝点1」を争う接戦になることが予想される。ポイントとなるのはユベントスはミラン戦、フィオレンティーナ戦、ラツィオ戦。ナポリはインテル戦、ローマ戦だ。現在は勝点差3をつけているユベントスだが、ビッグマッチがナポリよりも1試合多いことで一瞬足りとも気が抜けない展開となっている。
日本代表FW本田圭佑が所属する6位ミランと、同代表長友佑都が所属するインテルは非常に厳しい戦いが予想される。比較的対戦カードに恵まれているのはミランで、ラツィオ戦、ユベントス戦で勝利をものにすることができれば、最終節のローマ戦まで快進撃をみせることができるかもしれない。交通事故というエムバイェ・ニアンのショッキングな離脱をどのように解決するかがシニシャ・ミハイロビッチ監督の腕の見せ所といえるだろう。
対するインテルはアウェイでローマ戦、ラツィオ戦、サッスオーロ戦を残しており、ホームでもナポリと戦う必要がある。3位を夢見るというよりも、ミランに追い抜かれないことを考えることになりそうだ。仮に下位クラブに足元を掬われるようなら、7位サッスオーロに追い抜かれる危険性も十分に残している。