セリエA、残り10節
イタリア・セリエAも第28節を終えて、残すところ10節となった。
近年稀にみる混戦となったセリエAだが、スクデット(セリエA)争いは首位ユベントスと2位ナポリに絞られた感がある。一方で、白熱しているのはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いだ。
可能性の上ではユベントス、ナポリ、ローマ、フィオレンティーナ、インテル、ミラン、サッスオーロの7クラブが争う形となっている。かつてのセリエAが全盛を極めた「セブン・シスターズ(7姉妹)」さながら、激しい競争のもと3枠を争う。とりわけ注目を集めるのは3位争いだ。現在3位のローマから7位サッスオーロがしのぎを削ることになる。
今回はセリエA残り10節における上位陣の対戦カードを比較し、終盤戦の展望を占う。そのために、7クラブの各節対戦相手との期待勝点を割り出した。各クラブの戦力をもとに「勝利必須=3」「勝利できる=2」「ドローに持ち込まれる可能性あり=1」「敗北の可能性あり=0」の4段階で期待値を示した。
この合計値に現在の獲得勝点を加えることで、上位陣の「期待勝点」を算出。対戦カードによって終盤戦を優位に戦うであろうクラブを示す。
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