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日本代表 9年前

国内組サバイバル、生き残るのは? 小林、武藤、浅野…合宿3日間を占う【代表現地レポート】

text by 元川悦子 photo by Getty Images

攻撃のバリエーションを増やせる小林悠

小林悠
小林悠【写真:Getty Images】

 MFは長谷部誠(フランクフルト)、山口蛍(ハノーファー)、柏木のボランチ3枚、香川真司(ドルトムント)と清武弘嗣(ハノーファー)のトップ下2枚は確実。ボランチのもう1枚を遠藤航、あるいは柴崎岳(鹿島)にするか、トップ下に武藤雄樹(浦和)を追加するとプランもあり、まだ何とも言えない。彼らも合宿ではある程度の存在感は見せただけに、Jでの仕事ぶりが注目される。

 最終日のゲームで光っていた武藤も「自分が急にうまくなって香川選手や清武選手に勝つのは難しいのかなと思うんで、僕が一番大事なのはゴールかなと。ハリル監督からも『20点取れ』と言われました」と自らに高い目標を課していた。次節・アビスパ福岡戦で布石を打つようなゴールラッシュを見せれば、定着への道も開けるかもしれない。

 そしてFWも本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(レスター)、原口元気(ヘルタ)の欧州組と宇佐美の選出が有力視されるため、残りは1~2枚。オランダでブレイク中のハーフナー・マイク(デンハーグ)が抜擢されれば、南野拓実(ザルツブルク)や久保裕也(ヤングボーイズ)の両リオ世代、あるいはこの合宿でインパクトを残した小林や浅野でさえ外れる恐れがある。

 とはいえ、小林は裏への動きの鋭さ、最近のゴール前の落ち着きは高く評価すべきではないか。彼がいれば、攻撃のバリエーションは間違いなく増える。本人も代表定着をより確実にするために、今後もゴール量産を続けていくことが肝要と言える。

 代表合宿の成果を生かせるかどうかはまさに国内組の選手自身。今回の刺激を攻守両面のパフォーマンスに生かし、Jリーグで圧倒的なインパクトを残す者が1人でも多く出てきてもらいたい。

【了】

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