人材不足の右SB。DFラインの人選は?
3日間通してキレのある動きを見せた小林が「今日で(合宿は)終わっちゃいますけど、代表のやり方を頭に入れながら、フロンターレのやり方に切り替えたい」と話したように、いかにしてクラブと代表でのプレーをリンクさせるかが今後の生き残りのカギになってくる。
小林や浅野のように「自分の特徴と代表のやり方が合っている」と感じている選手たちは、熾烈なサバイバル競争にさらされる中でも多少は有利な立場にいると言えるだろう。
とはいえ、欧州組が合流する3月下旬の2018年ロシアワールドカップアジア2次予選・アフガニスタン&シリア2連戦(埼玉)に残れるのは、この合宿参加者のほんの一握り。常連組と位置づけられているGK西川周作(浦和)や槙野智章(浦和)、森重ら数人はほぼ当確と見られるが、それ以外は本当に狭き門だ。
1週間後に予定される3月2連戦のメンバー23人を予想してみると、まずGKはダンディー・ユナイテッドで公式戦に出続けている川島永嗣の復帰は確実。センターバックも吉田麻也(サウサンプトン)、槙野、森重は当確で、残り1枠を今回参加した丸山祐市(FC東京)と昌子源、植田直通(ともに鹿島)が争う形だろう。
合宿の動きを見る限りでは昌子の好調ぶりが印象的だったが、傑出した身体能力があり右サイドバックでも試されていた植田の存在も見逃せない。今週末のJリーグを踏まえながら判断されるだろう。
サイドバックに関しても長友佑都(インテル)、酒井宏樹(ハノーファー)、酒井高徳(HSV)の3人は招集有力。もう1枠をどうするかが考えどころだ。今回呼ばれた米倉、藤春廣輝のガンバ勢、普段3バックの右をやっている塩谷司(広島)、新戦力の車屋はあまりインパクトを残せたとは言い難い。
であれば、槙野のようにサイドバックもできる選手を複数選んでおいた方がいいという考え方もある。それはハリルホジッチ監督の判断次第だ。