なでしこジャパンの佐々木則夫監督【写真:Getty Images】
なでしこジャパンの佐々木則夫監督は9日、リオデジャネイロ五輪予選最終戦の試合後に辞意を表明した。
目に涙を浮かべながらインタビューに応じた佐々木監督は「ここで切符を取れなかったのは僕のせいですから、しっかりと責任をとる」と職を辞す意思を示し「新たななでしこジャパンをぜひまた後押ししてください。よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
リオデジャネイロ五輪の出場権を逃したことについては「監督の力不足だったと思います」と自らの責任について言及すると同時に「本当に最後の最後、選手は諦めずにこの2戦頑張ってくれました。僕自身もこれまで本当に様々なことがありましたけど、本当に選手に感謝しています」と、ピッチ上で戦った選手への思いも語っている。
そして未来の女子サッカーへ向け、今大会の結果を生かさなければならないと指摘し「若い選手もこういった逆境にもくじけず精一杯頑張る姿を見て、ぜひ成長して、また新たななでしこジャパンを結成して頑張ってもらいたい」と述べた。
佐々木監督は2008年からなでしこジャパンを率い、2011年にW杯優勝、2012年ロンドン五輪では銀メダルを獲得し、2014年のアジアカップ制覇、そして昨年の2大会連続W杯決勝進出など輝かしい功績を残して女子サッカーの発展に貢献した。
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