「守備から入るのは当たり前。僕もやりやすい」
「あれだけもう説明されれば、読まれてるってのもありますしね(苦笑)。もちろん背後を突ければいいし、それが求められてることではありますけど、臨機応変にっていうのもまた大事だから。下手したら逆鱗に触れるかもしれないけど(笑)、すでにバレてるプレーをやめるのもサッカー選手として当然の判断。
求められている動きやプレー、振る舞いはありますけど、ブレずに自分らしくやりたいですし、自分らしさを出せなければいる意味もない。そのこだわりは代表でも持っていきたいと思います」と彼はプライドの一端をのぞかせた。
とはいえ、ハリルホジッチ監督が求めるコンパクトなハイプレスからのボール奪取、そこからの一気呵成の攻めというのは、宇佐美が思い描く理想の攻撃パターンでもある。指揮官と思い描くイメージが共通しているからこそ、彼は守備面での貢献を惜しまないつもりだ。
「今までの僕たちは攻撃から始められるようなチームとばかりやっていましたけど、これから強い相手とやるでしょうし、そこで守備から入るのは当たり前。逆に僕はそのサッカースタイルの方がやりやすい。代表でそういうサッカーが待っていることを意識しながらガンバでやることも大事かなと思います」
今回の3日間で、宇佐美がどこまでハリルホジッチ監督の言う守備戦術を落とし込めるのか…。それ次第で今後の起用法も大きく変化するはず。彼にとってこの合宿はレギュラー昇格へのビッグチャンスに他ならない。
【了】