未来のために何ができるか。ともに戦いともに一歩を踏み出す時
大儀見優季の妹でなでしこジャパン招集歴もある永里亜紗乃は、中国戦の後自身のフェイスブックを更新して次のように述べた。
「一番最前線で戦っているのは選手です。一番苦しくて、辛くて、悔しい思いをしているのはピッチにいる選手です。そこに立った者にしかわからない目に見えないものがたくさんあります。その選手たちをさらに苦しめるような人たちがいることがとても残念で仕方ありません。
選手、スタッフ、メディア、サポーター。女子サッカーに関わっている全ての人がチームだと私は思います。ひとりひとりが今何が出来るのか考えて、7日、また一緒に戦いましょう」(原文ママ)
大会が終わったら、今一度それぞれが置かれた立場で女子サッカーの未来について考えるべきだろう。選手はどうすればもう一段階上のレベルへいけるか、指導者はその選手たちをいかに導くか。ファン・サポーターは選手のために何ができるか。
例えば普段のリーグ戦をスタジアムへ見に行ってチケットを買うだけでも、未来への貢献になる。メディアには女子サッカーの魅力と“いま”を多くの人々へ届け、これまでの地道な努力を無駄にしないよう力を尽くす義務がある。
支える人や組織が増えれば、取り巻く環境を変えられる。我々は「2016年3月7日」を忘れてはならない。もう同じ悔しい思いはしたくない。今こそ女子サッカーを見捨てるのではなく「ひとりひとりが何を出来るのか考えて、一緒に戦う」時だ。
宮間あやが繰り返し唱える「女子サッカーが日本の文化になる」。その時が来ることを信じ、叶えるために、2016年3月7日を新たなスタートの日として歩き始めなければならない。次の一歩は必ず未来につながるのだから。
【了】