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なでしこジャパン、五輪の夢潰えるも…6得点でベトナム破り今大会初勝利

text by 編集部 photo by Getty Images

岩渕真奈
先制ゴールを挙げた岩渕真奈【写真:Getty Images】

【日本 6-1 ベトナム リオ五輪女子アジア最終予選第4戦】

 リオデジャネイロ五輪の女子アジア地区最終予選第4戦が7日に行われ、日本はベトナムと対戦した。

 この試合前に中国が韓国を1-0で下したため、日本の五輪出場の可能性がなくなった状態でキックオフを迎えた。これまで全試合に先発していたキャプテン宮間と大儀見はベンチスタートとなり、出場機会のなかったGK山下や途中出場ばかりだった岩渕がスタメンに名を連ねた。

 前半ミスが多くなかなかリズムに乗れない日本だったが、39分に先制点を挙げる。左サイドを抜け出した中島がグラウンダーのクロスを送り、中央で岩渕が押し込んで今大会2得点目を奪った。

 しかし直後に自分たちのミスからベトナムに追いつかれてしまう。41分、後手に回ってペナルティエリア内に侵入されると、岩清水が相手選手を倒したプレーで主審はファウルを宣告する。リプレイ映像では正統なタックルに見えたが、微妙な判定でPKを与えてしまい、ベトナムに今大会初ゴールを許した。

 それでも日本は地力の違いを見せる。前半終了間際、岩渕の落としを大野が見事なミドルシュートでゴールに変えた。今大会得点力不足に苦しんでいたなでしこジャパンにとって、初めての複数得点となった。

 後半も完全にゲームをコントロールした日本だが、惜しい場面を作っても精度を欠きなかなか追加点を奪えない。それでも80分、途中出場の大儀見が左サイドからクロスを送り、中央に走りこんだ川澄が今大会初ゴールをマークした。

 さらに83分、中央をドリブルで持ち上がった中島が左足で4点目。徐々に”なでしこらしさ”を発揮できるようになった日本は最終盤の90分には途中出場の横山が、同じく交代で入った宮間のミドルシュートのこぼれ球に詰めて5得点目を奪う。最後は大儀見が6得点目を挙げベトナムを圧倒し、今大会初勝利を挙げた。

 隣の会場で同時間帯に行われた試合で北朝鮮が敗れたため、4連勝で勝ち点を12に伸ばしたオーストラリアと2位の中国がアジア地区のリオデジャネイロ五輪出場権を獲得した。日本にとって今大会最後の試合は9日、敗退が決まった北朝鮮との対戦が予定されている。

【得点者】
39分 1-0 岩渕真奈(日本)
42分 1-1 ファン・ニュー(ベトナム)
45分 2-1 大野忍(日本)
80分 3-1 川澄奈穂美(日本)
83分 4-1 中島依美(日本)
90分 5-1 横山久美(日本)
90+3分 6-1 大儀見優季(日本)

【了】

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