違いを生み出す本田の戦術的貢献
攻守の切り替えが速く、サイド攻撃に人数を掛けて複雑な連携を図るサッスオーロに対しては、組織守備の素早い構築とハードワークが不可欠だ。しかし今は、本田がバランサーとなっている。彼の戦術的な貢献がこの試合でも果たせれば、そのまま前半戦との内容の違いに直結するはずである。
忘れてはならないのが、決して今の本田は守備一辺倒なプレーをしているわけではないということだ。最近の試合で必ず一度は決定的な仕事をしており、カットインから繰り出すクロスやミドルも得点に結びつき出している。
サッスオーロ戦でもポイントはそこだ。出場停止となるイニャツィオ・アバーテの代わりにはマッティア・デ・シリオの先発が濃厚だが、彼をうまく使って対面のサイドバックを釣り、スペース巣を確保しチャンスを作りたい。
サッスオーロは前節、相手にELを戦った後の疲労が残っていたとはいえ、ラツィオからアウェーで勝利を挙げている。ハードワークを重視した攻撃サッカーを展開し、乗っている相手を凌駕するには、やはり相手を上回るハードワークが必要だ。それゆえに、本田が試合のキーパーソンとなる。
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