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ルイス・エンリケがインタビューを受けない理由。厳格な態度とメディア受けしないキャラクター

text by リュイス・ラインス photo by Getty Images

10年以上、個別インタビューに応じていないバルサの監督たち

個別インタビューを受けないことで知られるペップ・グアルディオラ監督
個別インタビューを受けないことで知られるペップ・グアルディオラ監督【写真:Getty Images】

 バルセロナと契約したことは、ルイス・エンリケにとって2014年が初めての経験というわけではなく、それまでに3度契約を結んだことがあった。1996年から2004年の間に選手として2回、そしてバルセロナBの監督として3度目の契約にサインしている。よって、バルセロナのメディアの多さや記者たちのことをよく知っていた。

 さらに彼は、メディアに対する十分な経験を積んでおり、メディアから追い詰められないようにするための方法を心得ている。選手時代のルイス・エンリケは基本的にはメディアと良好な関係を保っていたが、いくつかのメディアとは対立し、ゴタゴタした時期もあった。

 数回、特定のメディアに対して話すのを拒否したこともある。選手キャリアの終盤は、メディアのインタビューに対して答えないという態度を貫いていた。フランク・ライカールト、ペップ・グアルディオラ、ティト・ビラノバ、ヘラルド・マルティーノに続いて、ルイス・エンリケはFCバルセロナのトップチームの監督に就任した。

 今名前を挙げた前任者たちの11シーズンの間、基本的にトレーニングは非公開で、全員が個別のインタビューにも応じなかった。しかし、記者会見ではどの監督もクラブや個人としてのイメージを傷つけないような対応を心がけていた。

 彼らが非難されるようなメディアとの対立エピソードを思い出すことは難しい。細い糸を紡げば、2011年のチャンピオンズリーグ準決勝でジョゼ・モウリーニョから受けた挑発に対するグアルディオラの回答がそれに分類されるかもしれない。

 彼は「セントラル・レチェーラ(中央集中化された牛乳)」という言葉を用いて、ベルナベウの記者室にあるカメラの全てはフロレンティーノ・ペレスのものだと揶揄した。またマルティーノは、オランダ人、カタルーニャ人でないがゆえに、記者から不当な扱いを受けていると述べた。

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