メディア対応に応じない監督たちの言い分
現在、多くの監督がトレーニングをメディアに対しても非公開にしている。次の試合の準備をしている内容について知られたくないという考えは理解できるものの、メディアのインタビューに一切答えない監督が増えてきている点は少し大袈裟な印象を受けている。
監督側の言い分は試合の前後で会見に応じており、ある意味で自身の夫人と話すよりも記者たちの方が話しているという主張だ。同様に選手たちも記者会見に臨む時にだけ(大体3ヶ月に1回)メディア対応を行い、試合後に駐車場やバスに向かうミックスゾーンでは2、3の質問に答えるのみとなっている。
また、ミックスゾーンを通る時には記者から呼び止められないよう、わざと携帯電話を耳に当てて話をしながらその場を通り過ぎる技もあるほどだ。メディアはそれを受け入れるしかない。なぜなら、それはメディア自身が要求する表現の自由でもあり、クラブが作り上げたメディア戦略でもあるからだ。
そうしたメディア対応は今や通常のスタイルにもなっている。ルイス・エンリケが規律の十戒をチームに導入し、万が一クラブ、監督、選手、審判、ファン、記者(も含まれているという願望込み)に最大のリスペクトを持って接する規則を厳守できなかった場合、ペナルティーがあると注意喚起をしたのは単なる思いつきではない。
一方で何も発言しないのも自由だが、発言するなら節度を保たなくてはならないし誰に対しても攻撃的なことを言ってはならない。