ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は3日、国内合宿に参加する日本代表メンバーを発表した。
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は記者団の質問に応じ、Jリーグのレベルについて言及した。
今季のJリーグ勢はACLで苦戦を続けており、ハリルホジッチ監督が視察したガンバ大阪対メルボルンの試合も引き分けに終わっている。
ハリルホジッチ監督は、「4~5年の結果も考慮しなければならない。A代表の話をすると、FIFAランキングは20位代だったが、今は50位代である。ここ数年かけて下降している状況であり、クラブ単位でも海外のクラブと比べるとレベルが下がる」と、レベルの低下を危惧している。
さらに、ACLの試合を観た上でアジア各国のレベルが上がっていると語っている。
「G大阪はパワー、プレーのスピードで困難な状況に陥った。相手はフィジカル的にかなり強いチームだった。広島と対戦したFCソウルはかなり早いスピードでワンタッチのプレーが多く、アグレッシブだった。攻撃面に関してはかなり速い。そして、中国のチームも向上している。中国の場合は外国人選手が違いを見せつけているが、そういった状況に対して日本のチームのレベルが下がってしまっている」
そして、日本サッカーに対して「私は色々なところで危険性を発信している。我々は目を覚まさないといけない」と警鐘を鳴らした上で、「今回の2試合(W杯アジア二次予選)と国内合宿の目的はこれにある」と語った。
「私がこれほど国内合宿をするのは初めてかもしれない。ただ、これは本当にメッセージを出さなければならないという思いからである」
アジア、世界における日本サッカーの現状に危機感を発信する指揮官は最後に「この合宿に来る選手はもっとやらなければならないという発信をする必要がある」と、招集された26選手に自覚と責任感を求めた。
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