絶好のシュートを外すも評価は上々
地元紙は本田圭佑について、及第点かそれ以上の評価をつけていた。もっとも話題の中心はやはり前半7分のシュートミスに集まっており、媒体によってその分評点は差し引かれていたようだ。
以下は各紙の評価及び評点。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』 6
「テレビ番組『Mai dire gol(ゴールなんて絶対言うな)※』だったら『こんなのオレでも決められた』のコーナーにランクインしていたことだろう。ただ前半7分にして一度ゴールチャンスを潰したのち、メネズのゴールに繋がる縦パスを放ち、さらにメネズの2点目にも絡んだ」
(※)「Mai dire gol」とは、1990年から2002年まで民放TV局『メディアセット』で放映されていた、サッカーの珍プレーを扱った番組。その中に「Questo lo segnavo anch’io(こんなのオレでも決められた)」というタイトルで珍ゴールミスランキングが組まれていた。採点記者による原文は“Questo lo facevo anch’io”となっていたが、これを意図したものと思われる。
『コリエレ・デッロ・スポルト』 7
「前半7分のミスは信じらない。クツカのパスによってゴール前でフリーとなっていたのに。メネズに対し1-0のゴールに繋がるボールを供給」
『トゥットスポルト』 6.5
「前半7分、ゴールががら空きだったのにミスをしたシュートはあの『悲惨なエジーディオ※』を彷彿とさせた。ミハイロビッチ監督にはきっと酷く怒鳴られただろうが、その後メネズに1-0となるボールをプレゼントしてミスを償う」
(※)かつてミランに所属したFWエジーディオ・カッローニのこと。ミラン所属時代は9番を背負い、通算31得点を挙げる。1976/77シーズンのコッパ・イタリアでは得点王となり、同大会の優勝に貢献するなどそれなりに活躍したが、それ以上に多くのシュートチャンスを外しまくったことで有名となる。そして当時のチームメイトであったあのジャンニ・リベラから、『悲惨なエジーディオ』というニックネームを頂戴した。
『コリエレ・デッラ・セーラ』 6
「ストライカーよりもアシストマンとしての方が明らかに良かった(メネズへのパスは完璧)。試合開始早々、がら空きとなったゴールに対して思い切り蹴り上げるも、シュートではなくスタンドの群集の中にボールを放つ」
『ラ・レプッブリカ』 6
採点のみ。
【了】