ミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマは弱冠17歳ながら、既に完成された能力を持ち合わせているようだ。

　今季シニシャ・ミハイロビッチ監督に能力を見出され、ミランの守護神として大抜擢されているドンナルンマ。昨年末から徐々に復調している同クラブにおいて、驚異的なセービングでチームを助けている。

　そんなドンナルンマだが、17歳という若さだけではなく確かな実力も兼ね備えている。近年のミラン歴代守護神との比較がその才能を浮き彫りにしてくれた。

ジャンルイジ・ドンナルンマ（写真：中央）
失点率（失点数/出場試合数）：0.74
クリーンシート（無失点試合）率（クリーンシート数/出場試合数）：36.8%

ディエゴ・ロペス（写真：左）
失点率：1.51
クリーンシート率：16.2%

クリスティアン・アッビアーティ（写真：中央左）
失点率：0.99
クリーンシート率：38.0%

ジーダ（写真：中央右）
失点率：0.81
クリーンシート率：43.7%

セバスティアーノ・ロッシ（写真：右）
失点率：0.86
クリーンシート率：44.7%

　ドンナルンマは失点率では最優秀となる成績を叩き出している。一方で課題はクリーンシート率で、全体としては少ない失点数ながらも1試合を無失点に抑えることを苦手としているようだ。

　17歳ながらレジェンドたちと肩を並べる成績を収めているドンナルンマ。今後さらなる活躍に期待が集まりそうだ。

【了】