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本田圭佑 9年前

本田、伊杯・準決勝でも先発でフル稼動へ。主力温存できぬミランの台所事情とは

ミランは現地時間1日、コッパ・イタリア準決勝2ndレグで3部のアレッサンドリアと対戦する。アウェイでの1stレグを1-0で先勝しているミランだが、主力を温存できる状況にはないようだ。2016年は全ての試合で先発している本田圭佑も、温存といわれていたが、結局は出場することになりそうだ。そこには、ミランの苦しい台所事情があった。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田、伊杯・準決勝でも先発出場へ

本田圭佑
本田圭佑は伊杯も先発濃厚でコンディション面に不安が残る【写真:Getty Images】

 相手は第3部、しかも第1戦には勝っている。1日のコッパ・イタリア準決勝第2戦のアレッサンドリア戦にあたり、これまで先発出場が続いた本田圭佑を休ませるのではとの報道も現地では上がっていた。

 しかし、シニシャ・ミハイロビッチ監督に主力温存の意向などないようである。「決勝進出が懸かっているんだ。準備が大変というなら仕事を変えるべきで、選手たちも間違った姿勢で臨むことはしないだろう」と厳しい表情で語ったが、真剣に勝ちにいくという気持ちの表れと取れた。

 つまり、主力の起用も辞さないということである。「今まで出場機会の少なかったメンバーにもやる気を見せてほしい」と語ったものの、起用が明言されたのはマリオ・バロテッリとジェレミー・メネズのみ。記者会見ではもっと出場機会に恵まれていなかったホセ・マウリについての質問も上がったが、「私の気持ちとしては全員起用したい。ただピッチに立てるのは11人だけだ」と否定的なニュアンスで語っていた。

 29日の練習後、衛星放送スカイ・イタリアは「ターンオーバーは最小限の模様」と報じた。他に伝え聞くところでもやはり主力の多くは出るようで、DFラインではクリスティアン・サパタにアレッシオ・ロマニョーリ、そしてルカ・アントネッリの出場が濃厚。そして中盤ではユライ・クツカがアンドレア・ポーリと中央でコンビを組み、本田とジャコモ・ボナベントゥーラの両サイドハーフも起用される見込みだという。アウトサイドのバックアップとしてはケビン・プリンス・ボアテンクがいるにもかかわらずだ。

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