槙野が語った“デュエル”の重要性
浦和の選手たちが示した球際の強さは、続くJリーグ開幕戦でも見られた。アウェイの日立台に乗り込んだ浦和は、昨年ACLベスト8の柏レイソルと対戦して2-1の勝利を収めた。柏はシドニーよりも浦和に困難をもたらしたが、それでも勝ち点3をきっちりと掴み取り、公式戦2連勝となった。
「キャンプから韓国のチームと2試合やりましたし、その中で監督が球際の部分の大事さというのをみんなにミーティングで伝えてくれましたし、みんな球際にいけるようになりました」。この日、新天地でのデビューを飾った駒井善成は話す。
そして、槙野智章も球際の重要性を教えてくれた。日本代表のセンターバックは、球際の競り合いは浦和だけではなくJリーグ全体の課題であるという考えを示した。
「今シーズン、Jリーグのテーマのひとつでもある“デュエル”ですね。1対1の部分、球際の部分、攻守の切り替えというところは、サッカーファンのみなさんにも楽しんでもらえるようなプレーをしないといけないというのもある。
もちろんレフェリングのところで昨年まで吹かれていたところを今日は家本主審はそういうところでもしっかりと見てくれている。バチバチとしたシーンでも吹かずにデュエルの部分を強調するかのようにやってくれたというのもあるし、そこらへんは僕らも思い切ってプレーできたので、見応えのある球際だったかなと思います」
もはや、デュエルはACLだけではなくJリーグにおいても重要なポイントになるのだ。
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