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プラティニは蘇るのか。“秘蔵っ子”のFIFA新会長当選、虎視眈々と待つ復活の時

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

インファンティーノはプラティニ派閥の一人か?

 ブラッターが初めてFIFA会長に選出されたのは62歳のとき。

 現在60歳のプラティニが、仮に6年間の謹慎処分をまっとうすることになったとしても、66歳には復帰可能だ。

 UEFA会長としての彼の采配については賛否両論あるが、元サッカー選手として、サッカーを取り巻く環境が、周辺の事柄などではなく選手が主役の「ゲーム」という部分で向上していくことを一心に目指していた人だったと思う。

 新たにFIFA会長に就任したインファンティーノは、プラティニの右腕だった人物だ。就任会見でプラティニについて聞かれた新会長は

「これまでの多大な指導に深く感謝している。彼への思いは深い」

 と語った。

 彼はまだプラティニも立候補中だった2015年10月26日に出馬を表明している。はたしてそれは、プラティニの辞退を見越して、プラティニ派閥をFIFAに送り込むための布石だったのか、逆にプラティニを要職から閉め出す策略だったのか。

「11月13日にバタクラン劇場で起きたこと(パリ同時多発テロ事件)を思えば、FIFAなんぞ取るに足らんよ」

 と言い切ったプラティニ。

 彼はこのままサッカー界から姿を消してしまうのか、それともふたたび、司令塔に返り咲くのか。

【了】

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