今季サガン鳥栖の指揮官に就任したフィッカデンティ監督【写真:Getty Images】
【FC東京 0-1 大宮アルディージャ J1リーグ 第1節】
【サガン鳥栖 2-1 アビスパ福岡 J1リーグ 第1節】
明治安田生命J1リーグ開幕戦が27日に行なわれ、マッシモ・フィッカデンティ監督を巡る2クラブの明暗がくっきりと分かれた。
今季よりフィッカデンティ監督が指揮官に就任したサガン鳥栖は昇格組であるアビスパ福岡と戦った。「九州ダービー」として注目された一戦となったが、FW豊田陽平とFW岡田翔平のゴールで見事開幕戦勝利を収めている。
一方のFC東京は同じく昇格組相手にホームで不覚をとった。MF岩上祐三の1点に泣き、前フィッカデンティ監督のアイデンティティともいえる「ウノ・ゼロ(1-0)」で敗れている。
フィッカデンティ監督は2014年、2015年シーズンをFC東京で指揮した。Jリーグ初のイタリア人指揮官として注目を集め、堅固な守備を武器に日本代表FW武藤嘉紀、同代表DF太田宏介のブレイクにも貢献した。
2015年シーズンにはクラブ史上最多である勝点63を獲得しチームを4位に導いたものの、「ビジョンの違い」を理由に契約延長には至らず退団を決断した。その後、フェリックス・マガト監督の招聘に失敗したサガン鳥栖が、後任監督として白羽の矢を立てた。一方、FC東京は城福浩監督を新指揮官に迎えている。
この結果、FC東京はAFCチャンピオンズリーグ全北現代戦に続いて公式戦2連敗。果たして、フィッカデンティ監督を巡る“賭け”に勝利するのはどちらのチームとなるのだろうか。
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