ジャンニ・インファンティーノ氏【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は26日、臨時総会を招集して新会長選挙を実施した。
ゼップ・ブラッター氏の後を継いで会長に選ばれたのはジャンニ・インファンティーノ氏だった。UEFA事務局長などを歴任してきた同氏は1回目の投票で当選に必要な全体の3分の2の票を確保できなかったが、2回目の投票で過半数を超える票数を確保して次期会長に内定した。
英紙『デイリー・メール』など複数メディアがインファンティーノ氏当選直後のスピーチの内容を伝えている。
最初に「今この瞬間の気持ちを表現できない」と喜びを述べた新会長は「我々はFIFAのイメージとリスペクトを取り戻し、世界中のすべての人が称賛するようになるだろう」とサッカー界の未来に向け決意を新たにしている。
そして「私は再びステージの中央でフットボールができるFIFAの新時代を再建し、回復するため全ての人たちと共に働きたい。FIFAは悲しい時を通り、危機を経験した。だがそれももう終わりだ。我々は改革を実行し、優れた統治能力と透明性を確保する必要がある。リスペクトも必要になる」と腐敗した組織の抜本改革に意欲を見せ、FIFA再興を約束した。
インファンティーノ氏の当選をルイス・フィーゴ氏、ハビエル・サネッティ氏、ディエゴ・フォルランら次代を担うレジェンド達も祝福した。ミシェル・プラティニ氏の右腕と言われながら汚職とは無縁のクリーンなイメージが強い新FIFA会長の手腕に世界中から熱い視線が集まる。
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