香川真司は4-2-3-1のトップ下として先発フル出場した【写真:Getty Images】
【ポルト 0-1(0-3)ドルトムント EL決勝T1回戦2ndレグ】
ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグが現地時間の25日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントはアウェイでポルトと対戦。香川は4-2-3-1のトップ下として先発、フル出場した。
アウェイでも勝利し、難敵ポルトを下してベスト16進出を決めたドルトムント。しかし、トップ下で思うように輝けなかった香川は、試合後に取材に応じ少し戸惑っているような言葉を残した。
「もっとできるって意味では、できる。ポジションが今はいろいろ変わったりして、チームのやり方も少し定まらない感じはしている。あとは、ミスが続いたときに、監督が結構強く要求する分、みんながネガティブになるのは多く見られるんで、それが課題かなと」
トゥヘル監督はGKからつなぐように指示を出していた。だが、ポルトのプレスに苦労し、なかなかつなげず、香川もいいパフォーマンスを発揮できなかった。
「中途半端だと、厳しいところでボールを受けざるを得なかったり、自分の良さを発揮しにくい。そこの判断やチームの戦い方を見て、もっと流動的にやりたい。監督も『ここにいろ』っていうのを強く主張する。もちろんそれも大事ですけど、そういうところは自分で判断してやっていかなきゃいけない」
今季よりチームを指揮するトゥヘル監督の指導は厳しい。「細かいミスも結構強く言われる」と香川が言うように、要求は高い。しかし、チームはややナーバスになっているかもしれない。
「課題は十分わかりますけど、まずは勝っていることをポジティブに思うべき。そういうメンタルの置きどころが、ネガティブになっている。気持ちに余裕がもっとあっていい。ちょっと、1人ひとり見たら、これ以上は言いたくないですけど……」
もちろん香川も監督が高いレベルを求めていることは理解している。「チームのバリエーションもある。フォーメーションを変えたり。そこに順応する時間も必要」と語る。
今はチームの成長期。来季以降もさらに伸びていくために、トゥヘル監督はあえて厳しいスタンスを続けているのだろう。そのなかで香川はスタメンを確保するのはもちろんのこと、チームを上のレベルに押し上げる選手とならなければならない。
【得点者】
23分 0-1 オウンゴール(ドルトムント)
【了】