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バイエルン、CB全滅は新たな可能性のチャンス? ペップ流を極める“0バック”誕生か

text by 本田千尋 photo by Getty Images

“0バック”で究極のポゼッション実現へ

 翌週20日のダルムシュタット戦には、右SBラフィーニャ、右CBキミッヒ、左CBタスキ、左SBアラバ、のDFラインで臨んだ。新加入のタスキが先発となり、ひとまず0バックは回避された。

 しかし26分にタスキは、右からのクロスに、前にワーグナーに入られてダルムシュタットに先制を許してしまう。それでもバイエルンはミュラーの2ゴールとレバンドフスキの1ゴールで、ダルムシュタットを3-1と押し切った。

 そして23日に控えているのが、欧州チャンピオンズリーグのベスト16、アウェイのユベントス戦である。

 バイエルンの0バック問題は、アウクスブルク、ダルムシュタットというブンデスリーガの中位クラスが相手であることもあって、今のところは表面化していない。

 しかしキミッヒ、タスキの対応が元となって失点していることは、決して看過することはできないだろう。ブンデスリーガとアウェイゴール・ルールのあるCLの決勝ラウンドでは、失点の重みが違う。

 22日付の『キッカー』誌は、ユベントス戦の先発予想で、DFラインをラーム、キミッヒ、アラバ、ベルナトの0バックとした。平均身長は180cmにも満たない。身長はそれぞれ、ラームが170、キミッヒが176、アラバが180、ベルナトが170である。

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