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Jリーグ 9年前

新生FC東京は“日本らしさ”で勝つ。情熱の指揮官・城福浩が抱く熱き大志

text by 今関飛駒 photo by Dan Orlowitz , Getty Images

指揮官に届いた『ジョーフク・トーキョー』のコール

FC東京サポーター
城福監督を迎え入れたFC東京サポーター【写真:Getty Images】

 チョンブリ戦ではもうひとつ印象的な場面があった。FC東京のサポーターは、復帰後初戦となった指揮官を『ジョーフク・トーキョー』のコールで迎え入れている。

「やはり東京のサポーターは温かいし、特別だなとは思いました」と言う。彼らの声は確かに届いていた。だが、サポーターの思いには感謝を示しつつも、自らの仕事は結果を残すのみだと強調している。

「受け入れられたなとは僕は思ってないです。僕の中ではとにかく結果をもってサポーターの思いに応えるというだけで、彼らとともにシャーレを持って喜び合うということ、これしか考えていないです」

 FC東京は、クラブ史上最多勝ち点をもたらしたマッシモ・フィッカデンティ前監督に別れを告げた。功労者が去ったことに物寂しさも感じるサポーターもいるかもしれないが、城福監督はさらなる高みを目指している。

「年間最多勝ち点っていうのはもちろん目標にしなきゃいけないと思いますし、優勝を争うチームはみんなそうしてると思うんですけど、そこで最終節までもがいて最後に何が見えるかということだと思う。そういう風に目標をハッキリと言わなければならないクラブになったきたことは事実だと思う」

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