前節初ゴールの本田。チームも好調だが…
登り調子のミラン。前節ホームでジェノアを破ったことにより、後半戦は6戦で4勝2分。フィオレンティーナとインテルに勝利して、上位陣との差もジワリとつめた。ハードワーク重視の戦術が機能して、チームには一体感が出る。そして攻守両面でチームのために動き回り、スタメンの一角として信頼を勝ち取った本田圭佑にも、ついに前節リーグ戦での今季初ゴールが決まった。チームを一つにまとめ、結果へと結びつけているシニシャ・ミハイロビッチ監督の手腕もメディアは再評価している。
しかし、簡単に上昇気流には乗らない。この気運の中で自らの存在をアピールせずにはいられるものかと、前面に出てきた者がいるのだ。シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長である。
2月20日に会長就任30周年を迎えるにあたり、いろいろな媒体のインタビューに出ては、過去と現在、今後のミランのことについて言及をしまくった。そしてとうの20日には、派手にミラネッロにヘリで乗り付けた後、いろいろセレモニーやパーティーをしまくった。
思い出話に花を咲かせるとともに「ゆくゆくはオールイタリア人による新しいサイクルを作りたい」と発言するくらいなら可愛いもの(この内容自体は前からなので驚きはない)。厄介なのは、現場へのプレッシャーも堂々と掛けることだ。標的はミハイロビッチ監督と、その戦術である。