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日本代表 9年前

川島が語るダンディー1部残留への思いと代表復帰。奇跡実現へ経験値の全てを注ぐ【海外組の現在地】

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「クラブを守るために戦うんだという気持ちが強い」

「最後にいい形で点が入ったんで、久々に興奮しましたね。結果も内容もついてきて、自分たちが自信を持てるゲームだった」と試合後の川島も興奮気味に語っていた。16日のホーム・マザーウェル戦を0-3で大敗した後の勝利だけに、その喜びと安堵感は頷けるものがある。

「ただでさえ(残留が)厳しい状況なのに、ここで何もできなければさらに厳しい状況になっていた。でも今日はどっちが3位か分からないくらいのゲームだった。テレビのコメンテーターは『残留はムリだろう』って言ってるけど、僕はチームを残留させたいと思ってここに来た。逆にこういう歴史あるクラブを守るチャンスをもらえたと捉えている。

 欧州のマインドだと『来たチームが2部に落ちたらしょうがない』ってところがあるけど、僕ら日本人のメンタリティはそうじゃない。クラブを守るために戦うんだという気持ちが強いです。

 それに、このリーグは必ず下位チームが負けるっていう感じでもないので、チャンスがないわけじゃない。今はとにかく自分たちが上に追いつくためにポイントを稼いで、最後の直接対決に向かっていくことが大切だと思います」と川島は自分のスタンスを明確に口にしていた。

 ダンディーの守備陣は若い選手が多いせいか、試合中に信じ難いイージーミスを何回か犯す場面が目立つ。それでも川島が的確なアドバイスをして、精神的な安心感を与えていることで、かなり頻度が減ってきたという。

「最初数試合はDFの名前が分かんないような状態で出てましたし、スコットランドという新しい国に来て、スタイルもチームも分からない中での始まりだった。そういう時期を経て、2月に入ったくらいから自分でも適応できてきたし、味方やチームの特徴もつかむことができましたね」

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