香川は出番なし。負傷から復帰のベンダーが先発へ
肩透かしを食らわせた。2016年2月21日のブンデスリーガ第22節、ボルシア・ドルトムントはアウェイでレバークーゼンと戦う。
試合の前から、BVBには心理的な余裕もあったかもしれない。2位と3位の直接対決とは言え、勝ち点差は13ポイントある。
そして先発メンバーだ。前半戦は全く出番のなかったライトナーと、トップチーム昇格間もないプリシッチが初めて名を連ねた。負傷離脱から戻ってきたばかりのベンダーもいる。早速ベンダーを起用するあたりは、もはやトゥヘルの常套句である。
18日のELポルト戦でのシャヒンの先発を見た後では、誰も驚かないだろう。しかしBVBの先発陣を知ったレバークーゼンのファンからすれば、少なからず「ナメられている」と感じたはずだ。
サイドバックでもなくボランチでもなく、右のインサイドハーフというポジションに入ったギンターは、「ここでの試合はいつもナイフの刃の上でプレーするようなものだ」と言う。
レバークーゼンは、4-4-2でボールをサイドに追い込み、人数を掛けてプレスで果敢にボールを奪おうとする。しかしドルトムントは、レバークーゼンの激しいプレッシングに対して、こちらもハイプレスで応酬はしない。時にはロングボールを使用し、そもそも相手のプレスを無効化した。
トゥヘルは「我々は多くのロングボールを蹴ったが、レバークーゼンのスタイルの結果なのは確かだ」と言う。
ドルトムントは、決して相手のペースに呑まれることはなかった。前半にはセットプレー以外ではほとんどチャンスを与えず、最後の最後を許さない。そしてカウンターに出る。