高い守備力と的確な戦術も…得点力の足りないマラガ
マラガというチームは、良くも悪くもサッカーという競技の奥深さを教えてくれる。45歳のハビ・グラシア監督に率いられたチームは、リーグ屈指の守備力と対戦相手の弱点をあぶり出しては的確に突く上手さを持ち合わせている。
例えば、バルセロナと対戦した第21節では、前線からのハイプレスでDFラインと中盤を分断。ショートカウンターを中心とした攻撃で、3冠王者を相手に完全にペースを掴み優勢に試合を進めた。
守備面でもリーグ第24節までの失点数21は11失点のアトレティコ・マドリー、18失点のビジャレアル、19失点のバルセロナという上位勢に次いでリーグ4位。23失点のレアル・マドリーを上回る好成績となっている。
しかし、このチームに決定的に足りないのは得点力だった。同じく24節までの得点数は失点数と並ぶ21。この数はリーグ17位だが、エスパニョールとレバンテが同じ21得点のため、18得点で最下位のレアル・ベティスに次いでブービーとなる少なさである。
上記のバルサ戦でも相手を大いに苦しめ、何度となくゴールに迫るチャンスを作り出しながら、その多くをフイにして最終的には1-2での敗戦を喫している。
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