PKが最も“下手くそ”なチームであるバルセロナ【写真:Getty Images】
どんなに強いチームでも、一つは苦手分野があるというものだ。人間だから。
現在、世界最強のクラブといっても過言ではないバルセロナ。そんな彼らが「欧州で“最もPKが下手くそな集団である”」と知ったら、あなたは驚くかもしれない。しかしながら、それは事実である。
イギリス『トークスポーツ』によれば、2015/2016シーズンの欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス)において最もPKを失敗しているクラブなのである。バルセロナは今季12回のPKのうち、実に6回を記録しており、失敗回数2位のレンヌに2回の差をつけている。
リオネル・メッシが先日PKを獲得した際に、あえてPKを蹴りこまずにボールを転がし、後ろから走りこんできたルイス・スアレスが蹴りこむという“トリックPK”を披露した。絶対王者による余裕のあるプレーとみられていたが、もしかしたら成功率を上げるために絞り出したアイデアだったのかもしれない。
昨季はリーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグの三冠を制し、2015年クラブ・ワールドカップでも堂々の優勝を果たしたバルセロナ。今季は史上初の2年連続三冠に期待がかかる。仮に「最もPKが下手くそな集団」が2年連続三冠を成し遂げることができれば、なんとも奇妙な感覚に陥るに違いない。
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