ホーム戦わずか4勝。大量失点頻発など安定感欠く
豊田の離脱だけでなく、昨季は守備面の不安定さが目立った。3失点以上して破れた試合は7度あり、6失点や7失点といったにわかに信じがたい数字も叩き出した。
本来得意とするはずのホームゲームも年間を通じて4度しか勝てず、観客からはため息が漏れる。一昨季はAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得の一歩手前まで迫り、「今年こそ」という思いのもと臨んだシーズンだったが、失望ばかりが残ってしまった。
ここ数年チームの柱となる選手に入れ替わりはなく、豊田、藤田、水沼、金民友、菊地直哉といった主力も健在だった。それぞれ負傷などのアクシデントがあったとはいえ、あれほど安定感を欠いてしまえばマネジメントに問題があるのではないかと考えてしまう。
また、今季に向けてブンデスリーガで豊富な実績を誇るフェリックス・マガト氏の招聘を狙い、交渉は順調に思われた。だが合意間近で破談になり、迷走するクラブの方針が明らかになった。ユン・ジョンファン監督が退任してから徐々に下降線をたどっており、2015年を“底”にして再浮上を狙いたい。