トリックPKでスアレスのゴールをお膳立てしたリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
肺癌により病院で入院しているヨハン・クライフ氏が、バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのトリックPKに感動したようだ。15日にスペイン紙『アス』が報じている。
バルセロナは現地時間14日にセルタ・デ・ビーゴをホームに迎えて対戦。28分にメッシ自らがゴールを決めて先制すると、前半終了間際に追いつかれたものの、ルイス・スアレスのゴールで再び勝ち越す。
そして、81分にPKのチャンス。助走をつけてメッシがそのままシュートを放つかに思われたが、横に軽く流し後ろから走りこんできたスアレスがゴールを決めた。スアレスはこの日3点目となりハットトリックを達成し、バルセロナは6-1でセルタを下した。
この場面をTVで見ていたクライフ氏は「興奮した。とてもワクワクした」と語っている。クライフ氏も1982年の現役時代にトリックPKを披露して会場を沸かせていた。それを彷彿とさせるメッシのトリックPKを見たことで、興奮を覚えたのかもしれない。
このトリックPKの元祖はリック・コッペンスという名前の選手で、1957年に行われたベルギー対アイスランドの試合で見せていた。50年以上も前から、このような形のPKが存在しているようだ。
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