メディアに対して挑発的な態度を取るのは、選手を守るため
12月が勝ち星なしで終わり、チャンピオンズリーグ制覇の可能性も絶たれると、 ファン・ハールの立場は徹底的な見直しを受けた。アヤックス、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンの指揮を歴任してきた監督は、彼の友人や家族が経験する不安について語った。
ファン・ハールの反応はこれ以降慎重になり、自分の言い分を曲げず、辞職を持ち出されたという話は切り捨てた。彼は予想される展開に気をもんだりはしないと言い張るが、その「戦い」は楽しいものではないことも認める。
「批判には慣れている」と、彼は言う。
「メディアでの私の振る舞いも挑発的だ。ただ、監督になったときから批判には対応しなければならない。私にとってそれは別にストレスだとか面倒ということでもない」
「だからこそ、私が話すことによって、私の選手たちは常に守られているのだ。批判は常にルイス・ファン・ハールに向けられ、決して選手に向かうことはない。これが私のメディアでのふるまい方のメリットだ」
「ただそれを楽しんでいるか? 答えはノーだ。いつもいらいらしていて、とても不愉快な思いをしている。ただ、私がいいことを擁護し悪いことを攻撃する正直な人間であることを知っている人も大勢いるんだ。
もちろん、もちろんグレイザー家はがっかりしている。エド・ウッドワードもそうだし、私も失望している。頂点からははるか遠ざかってしまったんだから」
「ただ、今シーズン起こったことを分析しなければならない。ルーク・ショーが一年間試合に出られなかったというのは普通の事態ではないし、アントニオ・バレンシア、バスティアン・シュヴァインシュタイガー、マルコス・ロホも接触プレーの怪我でプレーできなかった。
昨シーズンは、筋肉の怪我が多かったが、今はそうではない。我々はトレーニングの強度を調整し、プログラムに回復の日を増やした」
「接触プレーの怪我はどこの国でも起きる。ただ我々は今年、とてもついていなかった。こんなことは普通ではない」