「監督交代を検討するなら、私に言ってくれるはず」
ジエゴ・コスタのロスタイムのゴールで、決定的だったユナイテッドの勝利を奪い去られたスタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦後でも、ファン・ハールは話をしてくれた。試合後の記者会見は辛辣さが目立った一方で、サポーターとのQ&Aセッションでは64歳の監督は気さくだった。
しかし我々との独占インタビューでは、ここ数週彼に付きまとう話題に対する準備もできていた。つまり、自身の今後、サポーターやポール・スコールズなど過去クラブに所属した選手からの批判、ユナイテッドの上層部が今夏、ファン・ハールがバルセロナの監督時代から目をかけてきたジョゼ・モウリーニョを彼と交代させる準備をしているのかという疑問である。
「二人で話したなんて言っていないが、モウリーニョは友人だ。なので、そういうものだ」とファン・ハールは語る。「ただユナイテッドがモウリーニョと話をしたかどうかを私は知らない」
「私が言えるのは、エド・ウッドワード(ユナイテッドの取締役)とは話をしたということで、彼とモウリーニョが話し合ったということは想像できない。上層部が別の監督と話をしたのなら、私と彼らの関係性を考えれば、そのことを言ってくれるはずだ。
ただ私が思うのは、もし私を交代させたいならば、彼らは準備をしなければならないということ。私の見解では、これもプロとしての態度だ」
20年以上にわたりトップレベルの監督であり続けたファン・ハールは、彼の携わるビジネスの性格を割り切って捉えている。しかしユナイテッドのオーナーであるグレイザー一家と自身が築いてきた関係性は快適なものだと言い切る。
「もし彼らが私を交代させたいならば、彼らも準備をし、私に色々と尋ねなければならない」とファン・ハールは言う。
「もしそうであるならば、彼らは私にそう言わなければならない。もしそうであるならば、彼らは私に言ってくれると思う。私はエドだけでなく、グレイザー家とも強い関係を築いてきた。私自身、グレイザー家にはいい感情を持っている」
「だからこそメディアは不快だ。私は三度『クビ』になり、今度はジョゼ・モウリーニョとの交渉が始まると来ている。今度は新しい監督の話だろう」