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Jリーグ 9年前

G大阪の選手が新スタで抱く決意。宇佐美が覚えた“既視感”は夢舞台誕生の証左か

text by 藤江直人 photo by Getty Images

「このスタジアムの利点を生かせるガンバに」

宇佐美貴史の新スタジアムでの初ゴールはいつ生まれるか
宇佐美貴史の新スタジアムでの初ゴールはいつ生まれるか【写真:Getty Images】

 宇佐美自身は3本のシュートを放つも無得点に終わった。もっとも、ともに横浜F・マリノスから加入した藤本とアデミウソンとのコンビネーションを深めながら、宇佐美は自らの体に脈打つ感覚を修正する作業も積み重ねていた。

「ピッチと観客席の距離感が遠いスタジアムに、どちらかといえば慣れていたほうなので。ここをホームにするためにはもう少し時間が必要かなと思いますけど、このスタジアムの利点を生かせるガンバになれるように、できるだけ早く慣れ親しんでいきたい。

 初ゴールですか? まあ近々に。もう少しフィーリングが合ってくれば。この時期はまだまだ僕自身も状態が上がり切っていないので」

 それでも後半40分までプレーした点を見る限りは、サンフレッチェ広島と対戦する20日のゼロックス・スーパーカップ、水原三星のホームに乗り込む24日のACLグループリーグ初戦、そして鹿島アントラーズを新スタジアムに迎える28日のファーストステージ開幕戦へ向けた調整は順調のようだ。

 後半21分には左コーナーキックを蹴り、正確無比なコントロールからダメ押しとなるDF丹羽大輝のヘディング弾をアシスト。前半の2ゴールと異なり、ホームのゴール裏の眼前で初めて決めた一撃はサポーターをさらに狂喜乱舞させた。

「見ている人が感じていたようなことを、僕たちもピッチのなかで感じていたと思う。よくも悪くも、サポーターの声というものはダイレクトに入ってくる。今日に関しては悪い声はなかったし、これからも言われないようにしないと」

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