補強面と総合力それぞれの診断結果
補強診断 B
退団した昨季の主力の穴埋め。CBはルーキーの台頭にも期待
日本代表クラス2人がチームを去ったが、それぞれのポジションで実力者を獲得し、戦力低下は最小限に抑えた。CBは30代の選手が多いのが気がかりか。年齢を重ねることで経験値が増し、若手にはない味が出せるとはいえ、コンディション調整には細心の注意を払いたい。
鹿児島実業高校から加入したルーキーの大南拓磨は高校からCBにコンバートされた。まだ経験が浅く荒削りだが、長身の上にスピードも兼備しており将来が楽しみな選手。磐田の黄金期を支えた鈴木秀人コーチのもとで多くを吸収したいところ。
ルーキーでいえば荒木大吾はアタッカーとして非凡な能力を示し、小川航基もプレシーズンマッチで得点を挙げるなどアピールしている。
総合力診断 D+
助っ人3人はJ1でも通用するか
J1での飛躍が楽しみなチームではあるが、「我々は20番目のチーム」と指揮官が言うように、昇格初年度であることを忘れてはいけない。
外国籍選手はいずれも傑出した実力者でJ1でも活躍する可能性はあるが、研究もされるはずで、現段階では未知数と言わざるを得ないだろう。
それでもJ2で力を蓄え成長した磐田が、例えば昨季の湘南のように旋風を巻き起こす可能性はゼロではない。レジェンドの名波監督と共に、選手たちはJ1の強豪に一泡吹かせる準備を進めている。
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