チーム力はさらにアップしている
最後まで勝負を捨てないチームとなった磐田だが、そこには名波監督の掲げる「協調性や忠誠心」が影響している。選手それぞれが勝利のために身を粉にして走り続けたことが、昇格を手繰り寄せる大きな要因となった。
そうした姿勢は今季も継続され、補強に関しても「協調性や忠誠心」を持ってプレーできる選手を集めたという。選手のパーソナリティを重視しながら、強化を進めていった。
駒野友一が抜けた左SBには千葉から中村太亮を獲得。伊野波雅彦の退団で空いたCBには大井健太郎、高木和道という実力者を加えた。さらに昨季、熊本でキャリアハイとなる12点を挙げた齊藤和樹も加入した。新卒は、高校選手権でも活躍した小川航基など3選手が入団している。
オファーを送った選手のほとんどが加入を決断したように、磐田は充実のオフシーズンを過ごしたといえるだろう。
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