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香川真司 9年前

試合勘を失った香川。ドルトムントから創造性を奪った“トゥヘルの実験”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

トゥヘルはローテーションを組み過ぎ?

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チーム全体のパフォーマンスも低下しているドルトムント【写真:Getty Images】

 ハノーファー戦でのドルトムントの攻撃が停滞したのは、ここ数試合でトゥヘルが積極的にローテーションを組んでいることが、主な理由として考えられるだろう。

 9日に行われたDFBポカール、シュトゥットガルト戦では、左のウイングにドゥルムが入ったが、今節ハノーファー戦では既に先発にその姿はない。また前半戦では不動のワンボランチだったバイグルは、ここ2試合連続でベンチスタートとなっている。そして香川は後半戦では初めてのスタメンだった。

 いかに常日頃はトゥヘルの下で共に練習をこなしているとは言え、誰と誰が出ても同じような連係を確立することは、簡単ではないだろう。トゥヘルも「全体的にパフォーマンスには不満が残っている」と振り返っている。

 57分にムヒタリヤンがミドルシュートを決めて、ドルトムントが先制する。1-0。最終的にこの1点のみで、ハノーファーを下した。

 積極的にローテーションを組む一方で、立ち戻ることの出来る“型”のようなものも、必要なのかもしれない。ローテーションを組み過ぎて、足元を見失っては元も子もない。

 6日のヘルタ・ベルリン戦、9日のシュトゥットガルト戦と実験的な色合いが続いての、ハノーファー戦だった。

【了】

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