補強面と総合力それぞれの診断結果
補強診断 D+
もはやほぼ別のチームに
イチからの出直しが吉と出るか
主力の大半どころか、ユース出身者を除くほぼ全員が移籍。完全に別のチームの様相を呈しており、明らかに正常な状態ではないが、新加入の選手たちのクオリティーには確かなものがある。イチからの作り直しとなる以上、吉と出るか凶と出るかはまったく読めない。チームに漂っていた閉塞感を打ち破るという意味ではプラスに出る可能性もある一方、コーチングスタッフ以外の継続性は皆無。ギャンブル要素の強さは評価しにくい。
総合力診断 C+
2列目の充実ぶりは昨季以上
最終ラインの貧弱さは改善されず
ドイツ帰りの長澤和輝(浦和からの期限付き移籍)やJ2で抜群の実績を持つ船山貴之と吉田眞紀人を獲得したことで、もともと強みにしていた2列目のタレントは昨季以上の充実度となった。一方で昨季の大きな課題だった最終ラインの貧弱さは改善されず、大岩一貴(仙台)とキム・ヒョヌン(福岡)の放出で軸を失った。エウトンのパフォーマンスが読めない最前線を含め、ゴール前での強さが保証されない点は気がかりだ。
【了】