戦術的な上積みが欲しい2016年
その3人が今季、他クラブに新天地を求めた。永木は鹿島、秋元はFC東京、そして遠藤は浦和へ。いずれもリーグ優勝を狙う強豪であり選手としてのステップアップを考えれば、新しい環境を求めるのもプロとして当然の姿勢だ。
そして、国内のビッグクラブに選手たちが引き抜かれるということは、湘南のサッカーがリスペクトされている証明でもある。戦力ダウンは必至だが、優秀な選手を育てたことはクラブとして誇るべき成果だ。
今季はこの3人の穴をいかに埋めるかが重要で、クラブもそれぞれのポジションを補強している。また、90分足を止めないサッカーは昨季のJ1でも通用したが、相手に先制されると勝ち星が遠のいており、手堅く守ってワンチャンスをものにするようなスタイルも持っておきたい。
さらに“ボールを持たされる”展開ではなかなかゴールまで辿り着けなかったのも事実で、J1に住み続けるためには戦術的なオプションを加えることも必要だ。
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