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Jリーグ 9年前

【英国人の視点】9-0。最高のスタートを切った新生FC東京。城福監督が挑むアジアの戦い

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

アジアの大会へ意欲を語る米本

 とはいえ河野広貴がPKによる最後のゴールを92分に決めたように、城福監督のチームが最後までゴールを追い求める姿勢を緩めず、チャンスが訪れれば決めたいという決意を持ち続けていたのは良い兆候だ。

 新加入の阿部拓馬、水沼宏太、駒野友一はいずれもデビュー戦でゴールまたはアシストを記録し、GK秋元陽太も無失点で試合を終えることができた。

 オフシーズンにチームを去った主力選手は太田宏介一人だけだった。Jリーグでの経験が豊富な4人と、この日も好プレーを見せていたハ・デソンをチームに加えたことで、今年のFC東京はよりバランスの取れたメンバーになったと言えそうだ。

 2016年の全てのタイトルを争いたいのであれば、城福監督にとってこの選手層の厚さは欠かせないものだ。

 選手たちに気を抜かせないことに加え、ベンチにもクオリティーの高い控え選手を置いておくことは、通常の国内のシーズンとACLを並行して戦っていく上で非常に重要となる。

 選手たちには、負担の増加に不安を感じている様子は見られない。米本拓司は、アジアの大会にもう一度参加できるチャンスが楽しみだと語った。

「(日程は)厳しいですけど、個人的には試合が多いことはサッカー選手として嬉しく思いますね。ACLのような大会で戦えるチャンスは何度もあるわけではないので、楽しみにしたいと思います。不安は全くないですよ」

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