ACLでJリーグ勢はいずれも中国・韓国と同じグループとなる【写真:Getty Images】
FC東京は9日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフでタイのチョンブリFCと対戦して9-0の圧勝を収め、4年ぶりの本大会出場を決めた。
同日にはアジア各国でもプレーオフが行われ、グループステージに参加する全チームが決定した。特筆すべきは、Jリーグ勢4クラブがいずれも中国および韓国のチームと同じグループになったことだろう。
Jリーグ勢からはFC東京の他、昨季J1王者のサンフレッチェ広島、天皇杯王者のガンバ大阪、3位の浦和レッズが参加する。
FC東京はグループステージに進出したことで、中国の江蘇蘇寧と昨季ACLでベスト8の韓国の全北現代と同組に。江蘇蘇寧はこの冬にチェルシーからブラジル代表MFラミレス、シャフタールから同じくブラジル代表MFアレックス・テイシェイラを“爆買い”するなど、世界の移籍市場を賑わせている。また、元浦和のFWエスクデロ・競飛王が所属することでも知られている。
広島のグループFでは韓国のFCソウルと同組となっていたが、ここにプレーオフを勝ち上がった元ブラジル代表監督のマノ・メネゼス監督率いる中国の山東魯能が加わる。
G大阪は韓国の水原三星と同じグループG。山東魯能と同様にプレーオフを勝ち進んだ上海上港と同組となった。かつてイングランド代表でも指揮を執ったスヴェン・ゴラン・エリクソン監督率いる上海上港には、ガーナ代表FWアサモア・ギャンやアルゼンチン人FWダリオ・コンカらが所属する強敵だ。
浦和は昨年度王者の広州恒大が相手という厳しい組み合わせとなっている。ブラジル代表MFパウリーニョは健在で、ここにアトレティコ・マドリーから獲得したコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスが加わっている。また、プレーオフから韓国の浦項スティーラースも同組となった。
これまでのACLは、韓国やオーストラリアのクラブが日本の最大のライバルと目されてきたが、巨額の資金で近年数々のビッグネームを手中に収める中国が加わろうとしている。今年のACLは、日中韓の全面対決となりそうだ。
■グループE
FC東京
全北現代(韓国)
江蘇蘇寧(中国)
ビンズオン(ベトナム)
■グループF
広島
FCソウル(韓国)
ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
山東魯能(中国)
■グループG
G大阪
メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)
水原三星(韓国)
上海上港(中国)
■グループH
浦和
広州恒大(中国)
シドニーFC(オーストラリア)
浦項スティーラース(韓国)
【了】