補強面と総合力それぞれの診断結果
補強診断 A-
柴崎退団後の備えは万全
過去にもオファーを出した永木をついに獲得。柴崎がいずれ海外移籍すると想定すればボランチの補強は不可欠であり、攻守にスイッチを入れられる湘南のキャプテンはうってつけの存在だ。さらにボランチには、昨季の東京ヴェルディでルーキーながら主力を張った三竿健斗も獲得している。
GKは依然として曽ヶ端準が大きな戦力だが、佐藤昭大が退団したことでGKの駒が減った。期限付き移籍とはいえ櫛引政敏の獲得は単なる穴埋め以上の価値がある。リオ五輪世代の守護神にとっても、曽ヶ端らと競争できる環境は魅力だったのではないか。
また、高円宮杯を制しユース年代の日本一に輝いた下部組織から4選手がトップチーム昇格となった。
総合力診断 B-
昨年の救世主・金崎の退団は痛い
金崎夢生を残留させられなかったのはチームとして大きな痛手だ。リーグ戦9得点を挙げただけでなく、前線からの激しいプレスやポストプレーといった献身性もチームを助けていただけに戦力ダウンは免れない。昨季は本領を発揮することのできなかったジネイや高崎寛之には奮起が求められる。
リーグ優勝するだけの力はある。加えて今季はアジアチャンピオンズリーグに出場しないため、国内での戦いに集中できる。若い選手が多いチームではあるが、柴崎らプラチナ世代は今年で24歳と決して若い部類ではない。昨年同様、チームを牽引する働きが必須となる。
【了】