ホームでわずか1敗。好調のヘルタ
2位と3位の直接対決である。2016年2月6日のブンデスリーガ第20節、現在3位のヘルタ・ベルリンは、2位のボルシア・ドルトムントをホームに迎え撃つ。順位上では僅差だが、勝ち点に目を向けると、10ポイントの差が開いている。ヘルタが34であるのに対して、BVBは44だ。
ドルトムント戦を前に、ヘルタのCBアンソニー・ブルックスは「僕にとって全く特別な試合ではない」と落ち着いている。4日付の『キッカー』誌でインタビューに応えた。
10ポイントという開きが、そのままヘルタとドルトムントの彼我の差ということになるのだろうか。ブルックスはどこか達観しているようである。
「僕らは物事をやって来るがままに受け取る。自分達の方に注意を向けるんだ」
もちろん、今ヘルタは3位と好調だ。自信がないわけではない。
「ホームで戦うということを僕らは自覚している。勝ち点を失わないつもりだ」
ヘルタの今季のホームでの戦績は、9試合で6勝2分1敗となっている。アウェイでの戦績は10試合で4勝2分4敗である。ホームでの好成績が、3位という順位の下支えとなっているところはあるだろう。
ブルックスは、BVBに対して「僕らはチームとしてコンパクトに構え、スペースを出来る限り狭くしなければならない」と言う。思い起こされるのは、昨年8月30日の第3節、ドルトムントのアウェイゲームの後で原口元気が残した言葉だ。
「しっかり今まで通り自分たちの戦い方で、だったらどうなったのかな、というのも少し気になります」