イングランドの推薦状には特例措置がある
なお参考までに、イングランドサッカー協会の場合、推薦状を取得するには、以下の基準のいずれかを満たす必要があります。
(a)自動的に推薦状が発行される基準
申請する選手が、申請の時点から過去24ヶ月(選手が21歳未満の場合は過去12ヶ月)の期間、選手の所属するサッカー協会の下で、以下の大会の試合において、後述する必要割合以上、出場していること。なお、上記の期間に所属国のサッカー協会の行った試合のうち、以下の大会の試合の割合が30%未満の場合、親善試合も含めて必要割合を満たすか計算します。
・FIFAワールドカップ本大会
・FIFAワールドカップ予選大会
・FIFAコンフェデレーションズカップ
・各大陸選手権本大会およびその予選大会
必要割合は、各サッカー協会のFIFAランキングによって決まります。必要割合はおおむね以下のとおりです。なお、必要割合を算定する際は、選手が負傷や出場停止によって出場できなかった試合を除きます。
・FIFAランキング1位から10位の協会:30%以上
・FIFAランキング11位から20位の協会:45%以上
・FIFAランキング21位から30位の協会:60%以上
・FIFAランキング31位から50位の協会:75%以上
(b)裁量によって推薦状が発行される基準
申請する選手が上記(a)の基準を満たさない場合、移籍先のクラブは、選手の経験と市場価値を考慮して推薦状を発行するよう、特例委員会(Exceptions Panel)に要請することができます。特例委員会では、選手の市場価値、現在の所属クラブでのパフォーマンス等が考慮されますが、最終的には特例委員会の裁量によって推薦状の発行の可否が決定されます。
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