補強面と総合力それぞれの診断結果
補強診断 B
他クラブの主力級を獲得
太田宏介がオランダのフィテッセへ移籍したのが痛い。左SBとして果敢なオーバーラップからチャンスを生み出し、セットプレーのキッカーとしても貴重な存在だった。それでも磐田から元日本代表の駒野友一を補強し、戦力低下を最小限に抑えた。
また試合を作れる選手として北京国安から元韓国代表のハ・デソンを獲得。アタッカーにも阿部拓馬や水沼宏太を呼び寄せ、攻撃力アップに期待がかかる。そして、権田修一の穴埋めには湘南から秋元陽太を補強している。
総合力診断 B
浸透した守備力にクラブのカラーだった攻撃力を色づけできるか
フィッカデンティ監督が残した守備力という遺産は、チームとして残っていくはず。失点が少なければ負ける危険は減るため、引き続きFC東京の長所として伸ばしていきたいところ。そして、城福新監督に求められるのは攻撃面での成長。選手は多彩な顔ぶれが揃っており、指揮官の目指すサッカーが浸透すれば、早い段階で完成度の高いチームとなるのではないだろうか。
チームには元々レベルの高い選手が揃っており、新加入選手が実力を発揮すれば、昨季以上の成果を出すことも十分可能なはずだ。
【了】