現地3紙が本田に最高評価
パレルモ戦から一夜明けた4日、地元紙は本田圭佑に対して高い評価を与えた。1-0の起点となったことやパスワークの中心としての評価、また守備の両立など、内容に関しての評価が目立った。以下は各紙の評価及び評点。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』 7(チーム最高評価)
「すぐに主役となった。CKから直接ゴールを狙い、シュートを打ち、アバーテが飛び出してバッカのアシストへと向かう通路を見出した。その通路の先には、それはそれは簡単な勝ち点3があった。メイド・イン・ジャパン」
『コリエレ・デッロ・スポルト』 6.5
「ダービーの大きなオンダ(訳注:「波」。イタリア語でHは発音されないのでHONDAは「オンダ」と読まれる)に乗り、自らを確約。背番号10番としての典型的なプレーに走っていたわけではないが、良好なゲームの組み立てを保障した」
『トゥットスポルト』 7(バッカ、サパタと並びチーム最高評価)
「前半6分にはCKから直接衝撃的なゴールを狙い、アバーテへの眩いパスで1-0へ繋がるアクションの起点となった」
『コリエレ・デッラ・セーラ』 7(チーム最高評価)
「開始から飛ばす。その中にはCKから直接ゴールを狙う創造的なプレーも含まれる。素早く走り相手を抜くなど、本人が出来ないと言っていたはずのプレーをやっていた。ミハイロビッチは彼に信頼を置いたが、それは正しい行動だった」
ちなみに同紙のマッチレポートは、次のような書きだしで始まっていた。著名はアレッサンドロ・ボッチ記者。
「ダービーの大きな『オンダ』はシチリアにまで押し寄せた。ミランはほぼ容易く2連勝を達成。これで最近の4試合で3勝である。この日本人はソリストたちのクオリティを集団の力に結びつけ、ようやく組織的になったチームの中心となっていた。本田は、ミランの復調のシンボルなのだ。
インテル戦では最も優秀なパフォーマンスを披露し、パレルモ戦では誰よりも早く試合の流れに入る。4-4-2はミハイロビッチ監督が基本とするシステムになったが、成立のキーマンは彼だ。犠牲の精神をもって、攻守両面を完璧にこなす。守備の際は闘志をむき出しにして奔走し、ゴール前の16メートルでは柔らかくも鋭いタッチを見せる。CKからソレンティーノを直接驚かせた彼は、ミランの先制点につながるアクションの起点となった」
『ラ・レプッブリカ』 7
「彼の足からは、バッカの1-0のゴールも含めより危険なアクションがスタートしていた」
【了】