2012年 ロンドン五輪
ロンドン五輪では吉田、徳永がOAとしてチームの弱点を埋めた【写真:Getty Images】
堅守速攻を軸に大会を勝ち進んでいくことになるが、この時点でA代表でも戦力になっていたのは清武弘嗣のみと、小粒な印象が否めないチームではあった。OAには徳永悠平、吉田麻也と守備的な選手を招集している。
初戦のスペイン戦がその後の躍進を大いに後押しした。大津祐樹のゴールで勝利を掴み世界を驚かせると、第2戦のモロッコ戦では永井謙佑の規格外のスピードが猛威を振るい、再び1-0で勝利。最終節のホンジュラス戦はスコアレスドローに終わったが、首位でグループ突破を決めた。
準々決勝のエジプト戦はOAの吉田麻也にもゴールが生まれるなど3-0と快勝した。しかし、準決勝は大会王者となるメキシコに1-3で敗れ、日本は3位決定戦に回ることとなった。銅メダルをかけた一戦で日本は宿敵・韓国と激突したが、試合は0-2で敗れ、4位で大会を終えた。
吉田はOAでの参加となったが、年齢的にはU-23世代とほほ変わらなかった。キャプテンとしてチームを束ね、明るい性格で盛り上げた。徳永も実直に自身の仕事を遂行し、そのプレーに周囲は感化された。