2008年 北京五輪
北京五輪ではOA枠を使わなかった【写真:Getty Images】
本田圭佑、長友佑都、内田篤人など個々の能力の高さが目立ったこの世代。タレント性は前回大会以上と言われたが、アジアを圧倒することはできず薄氷を踏む思いで勝ち点を重ね、何とか本大会出場権を掴んだ。OAは招集せず本大会に臨んでいる。
アメリカ、ナイジェリア、オランダと同組に入った日本は、3戦全敗と過去最低の結果に終わった。奪ったゴールも豊田陽平の1点のみと低調なパフォーマンスに終始。3戦とも1点差の敗戦だったが、力の差は大きかった。だがこの苦い経験が糧となり、メンバーの多くが後のA代表に上り詰め、欧州のメガクラブに移籍する選手を輩出した。
大会でインパクトを残すことはできなかったが、自身に足りないものを見つめ直しその後の飛躍につなげたという意味では、この世代は逆境を力に変えられる選手が揃ったともいえる。
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