1996年 アトランタ五輪
アトランタ五輪代表の前園真聖(左)と中田英寿(右)【写真:Getty Images】
Jリーグ開幕によりサッカーが国内で大きな注目を集め、28年ぶりの五輪出場を掴んだことでこのチームの注目度は一気に増した。個性的な選手が多く、『自分たちが歴史を変えるんだ』という気概を持った世代でもあった。この大会から採用されたOAは招集していない。
初戦のブラジル戦は永遠に語り継がれる日本サッカーのハイライトだ。ロナウド、リバウド(OA)、ジダといった後のスターを擁するカナリア軍団を相手に、日本は防戦一方。大量失点していてもおかしくない中、GK川口能活らが神がかり的な守りを見せ、ゴールを割らせない。
すると、路木龍次が相手ゴール前にフィードを送ると、ジダとアウダイール(OA)がまさかの交錯。こぼれたボールを伊東輝悦が無人のゴールへ押し込んだ。これが決勝点となり、日本はマイアミの奇跡を起こした。
第2戦のナイジェリア戦は敗れるも、次のハンガリー戦は勝利し2勝1敗でグループリーグを終えた。しかし、得失点差で及ばず決勝トーナメント進出はならなかった。
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