EL決勝トーナメント進出で選手の疲労が問題に
快勝の裏側で、新戦力の獲得は上手く進んでいないようだ。2016年1月23日、後期の開幕戦となったブンデスリーガ第18節、ボルシア・ドルトムントはボルシアMGに3-1で快勝した。
前半戦ではどちらかというと控え組の立場だったゴンサロ・カストロ、パク・チュホも、先発したボルシアMG戦では、よりチームに順応した姿を見せている。
ウインターブレイク中にドバイで行った合宿について、監督トーマス・トゥヘルが「練習面では、ほぼ全部やりきり」「準備万端」と語ったように、持ち込まれたポゼッションを主体とするスタイルは、さらに磨きがかけられた。
しかしそれはまた、およそ1ヶ月間の休みを挟んで、チームが精神的にも肉体的にも新鮮さを取り戻したから、とも言える。ピッチ上で好パフォーマンスを演じるには、個人の技術や熟練された戦術だけでなく、それを支える肉体面及び精神面でのフレッシュネスが不可欠だ。どうしても人間は疲れる。それはプロとして戦うBVBの選手達とて例外ではない。
2月にはDFBポカールの準々決勝が控え、ヨーロッパリーグの決勝トーナメントが始まる。リーグ戦も含め、今季の戦いもいよいよ本格化していく。そこでどうしても付きまとうのは、やはり疲労の問題だろう。ポゼッションが導入されたとは言え、ハードワークを主体としてアグレッシブなカウンターを武器とするBVBでは、なおさらのことだ。
【次ページ】ホフマン&ヤヌザイの放出で人員に不安