目立った選手補強のないブンデスリーガ
穏やかなウインターブレイクとなった。ブンデスリーガの後半戦は2016年1月22日から既に再開している。冬の移籍市場が閉じる1月31日まで、あとわずかとなった。
ブンデスリーガ全体を見渡してみると、これまでのところ大型補強は見当たらない。そもそもバイエルン・ミュンヘン、ボルフスブルク、レバークーゼンは新戦力を獲得していない。
昨年の夏の移籍市場で、バイエルンがアルトゥーロ・ビダル(3700万ユーロ:約48億円)、ドグラス・コスタ(3000万ユーロ:約38億円)、ボルフスブルクがユリアン・ドラクスラー(3600万ユーロ:約47億円)、マックス・クルーゼ(1200万ユーロ:約15億円)といった選手を積極的に補強したことを考えれば、平穏そのものと言える。※()内は移籍市場専門サイト「トランスファーマルクト」による移籍金の額
また昨夏は、ボルフスブルクからマンチェスター・シティへと移籍したケヴィン・デ・ブルイネ(7400万ユーロ:約97億円)を筆頭に、ブンデスリーガからプレミアリーグに移った選手が目立った。
しかし今冬におけるそのような選手は、ボルフスブルクからノリッジ・シティに移籍したティモ・クローゼ(1200万ユーロ)、バイエルンからサンダーランドに移籍したヤン・キルヒホフ(100万ユーロ:約12億円)の2名に留まっている。移籍金の額も、2人合わせて1300万ユーロ(約16億円)と、デ・ブルイネの6分の1以下だ。
ダルムシュタットのように加入も放出もないクラブもあり、全体的に動きは少なかったと言えるだろう。もっとも冬の移籍市場それ自体が、後半戦に向けたチームバランスの修正といった意味合いを帯びていることもある。年間をトータルで考えた上で、抜本的な補強が行われるのは、やはり夏なのだ。